睡眠時無呼吸症候群について

昨今、睡眠時無呼吸症候群に悩まされている方は増加傾向にあります。「いびきをかく」以上に、無呼吸であることから生命に関わってくる可能性のある疾患です。

また、歯科疾患に繋がるリスクも高いため、口腔領域が専門の歯科から睡眠時無呼吸症候群へアプローチし、早期発見・早期治療を目的としたスプリント（マウスピース）治療を行っています。

当院では簡易検査からスプリント作成までワンストップで行なっております。睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方は、一度当院へご相談ください。

眠っている際に起こる呼吸障害の一つです。

・入眠
・睡眠中に筋肉が弛緩され、いびきが発生する
・無呼吸・低呼吸により、いびきが消失する
・血中酸素飽和度の低下
・中途覚醒によって大きないびきをかく
・呼吸の回復
・再入眠

睡眠時無呼吸症候群に気づかれていない方、家族やパートナー、知り合いから指摘されていびきに気づいている方と様々ですが、それが大きな問題に繋がると理解されていないため、放置されている方が多いと感じます。

歯科では以下のように睡眠時無呼吸症候群の可能性がある方を見分けることができます。

・治療中にいびきをかいて寝てしまう方
・下顎が小さい方（舌がきちんと納まらない）
・気道が圧迫されている方

など、治療中に呼吸障害を起こしやすい方を見分けることで、患者様へお声がけさせていただくことがあります。
そうすると、「実はそうなんです」と仰られて、スプリント治療を選択される方が多くいらっしゃいます。

こういった機会を利用して、睡眠時無呼吸症候群の治療を始められると、睡眠障害やお口が開くことによって起こりうる歯科疾患、その他全身に影響を及ぼす疾患を予防することができます

当院ではフィリップス・レスピロにクス社のウォッチパッドユニファイドと呼ばれる睡眠評価装置を使用した簡易検査を行っています。

・いびき
・体位
・酸素飽和度
・脈拍数
・睡眠深度

上記の項目を検査することができます。
その中でも、AHIと呼ばれる睡眠1時間あたりに無呼吸と低呼吸の合計回数を無呼吸低呼吸指数を計測し、重症度を分類することができます。

いびきラボと呼ばれるスマホアプリを使用し、いびきの録音や睡眠のモニタリングします。検査としても活用できる他、スプリント治療を開始したあとも継続的に使用していただくことで、睡眠の変化を把握していただくことができます。

セファロレントゲンと呼ばれる矯正治療などを行う際に撮影するレントゲンで、骨格や気道、下の大きさなどの軟組織を確認します。

下顎が後ろに下がることを防止します。それによって気道を確保することができます。お口の開閉時に水平運動が可能なのが特徴です。装置は睡眠時に使い続ける必要があります。

費用：110,000円（税込）

アメリカのJames E. Metz氏が考案したスリープスプリントです。
下顎を前方に牽引しつつ、咬合を上げることで気道の確保をします。前方への牽引量を調整することができるため、口腔容積を取らないような設計になっています。
装置は睡眠時に使い続ける必要があります。

費用：220,000円（税込）

MFT（口腔筋機能療法）と呼ばれる舌を訓練し、正しい舌の位置を実現する方法がありますが、継続するのが大変というデメリットがあります。
そのMFTをタングライトポジショナーを使用することで、比較的楽に舌を正しい位置に記憶させることができます。
口呼吸の改善に有効で、上顎のみに装着するため違和感が少ないことが特徴です。自然と舌が納まるようになれば、卒業することができます。

費用：220,000円（税込）